個人06

一体いくらの保険金を準備すればいいの?

背景
 ご相談者吉川さん(仮名)は今年28歳。現在一部上場会社でお仕事に勤しんでいます。半年ほど前に結婚し、現在奥さまである香織さんは妊娠中。香織さんのためにも、また半年後の誕生するお子様のためにも、そろそろ生命保険に加入をしなければ…と本気で考え始めました。

ご不安
 実際に保険を検討しだすと、万が一の事態が吉川さんに起こった場合、残されたご家族が今の生活を続けていくには具体的にどれくらいの保障が必要になるのだろうかという漠然とした疑問が湧き出てきました。

アドバイス
1.現状確認と将来の予測・ご希望のヒアリング

 
出産前
末子6歳以降60歳まで
吉川さんの年収
750万円
1000万円〜1500万円
香織さんの年収
300万円
180万円
住宅ローン年間返済額
146万円
156万円〜162万円(予想)
年間生活費
393万円
401万円
年間貯蓄額
350万円
0〜360万円(変動あり)

・香織さんは出産前に退職し、社会復帰は38歳くらいを考えている
・ 子供は2年毎に3人欲しいと考えている
・ 万が一の際の生活費は現在の7割で計算する
・ 万が一の際にも香織さんは末子が6歳になるまでは働かず、働き始めた時の収入は180万円と仮定する
・ お子様の教育に関して、大学以外は全て公立でのシミュレーションを希望

2.もし今、万一が起こった時に考えられる収入・支出・不足額の累計を算出

収入
支出
不足する金額
遺族年金
5538万円
基本生活費
14311万円
 
 
配偶者収入
4500万円
住宅費用
団信加入済
不足額
4325万円
老齢年金
2732万円
教育・結婚費
1587万円
葬儀代
301万円
その他収入
 
その他費用
1197万円
 
 
合計
12770万円
合計
17095万円
合計
4625万円

 
3.必要保障額の推移をシミュレーション


 上記のヒアリングとご要望をもとに必要保障額を計算してみたところ、必要最低限の保障は現段階で約4625万円となりました。(上のラインは香織さんが働かれない時に必要になる保障額です)
今後、第2子、第3子のご誕生があった場合は、公的遺族年金の増加も若干ありますが、新たに必要になる教育費を賄えるほどではありませんので、その都度、少なくとも教育費分の保障額を増額する必要があると思います。

著者ご紹介

生命保険・資産運用を専門とするファイナンシャルプランナー。
外資系生保、生損保総合代理店を経て、現在FP事務所に所属。個人・法人の保険や運用について中立公平な視点からのアドバイスや、ライフプラン全般に関するセミナーを行っている。

主担当者コメント
 お子様が誕生してからの必要保障額は一旦上がりますが、生活費・学費が減少する上に貯蓄が増えていく予定のため、徐々に小さくなっていきます。保険の種類はいくつかありますので、その時々に合った保険タイプを定期的に検証していくことで、より合理的な選択肢が増えると思います。
 ただ、健康状態によっては保険の加入や切替が難しい場合がありますので、その点も考慮した上でご検討されることをお勧めします。

保険FPからのコメント
 生命保険の他に三大疾病の保険もご検討されても良いかもしれません。特に「がん」は若年でも罹患する可能性が高く、普通の病気やケガの治療と違い、高額療養費制度の適用外の治療も多いため(最大で300万円超の自己負担!)治療費が高額になる傾向にあります。3人に1人は収入が減少するという統計もありますので要注意です。
 また、第3子までお考えとのことですので、教育資金準備として学資保険等も選択肢に入れてはいかがでしょうか。途中解約時は元本割れ、保険会社の破綻などリスクもありますが、最後まで続ければ銀行預金などより高い利回りが期待できますよ。
 
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